ノズルピッチを変更する事で、積層はきれいになるのか検証
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みなさんこんにちは、海里です。
adventurer3でも0.3mmのノズルが販売されました。
今日は、ノズルピッチを変更すると造形物はきれいになるのか検証
設定①
ノズルピッチを交換・レイヤーハイト固定
ノズルピッチ:0.2、0.4、0.5mm
レイヤーハイト:0.12mm
ノズル温度:240℃ (0.4、0.5mm)
220℃(0.2mm)
移動速度:50mm/s
樹脂:PLA
※0.2mmのノズルを使用した時に、フィラメント が溶けすぎて押し出せなかったので、20℃低くしました。
ノズル:0.2mm・レイヤーハイト:0.12mm
ノズル:0.4mm・レイヤーハイト:0.12mm
ノズル:0.5mm・レイヤーハイト:0.12mm
①検証の結果
写真を観ても分かるように、0.5mm、0.4mmにおいてはさほど大きな差は出ません
0.2mmのノズルを使用した時には、そのほかのノズルと比べればくっきりとしている印象
造形時間とフィラメントの使用量
ノズルピッチ[mm] | 造形時間 | 使用したフィラメントの量[g] |
0.2 | 4時間37分 | 9 |
0.4 | 3時間12分 | 12 |
0.5 | 2時間47分 | 12 |
ノズルを交換する事によるメリット
- 造形時間が短くなる
- ノズルの穴が小さくなれば、細かいところでは変化が出る
ノズルのみを交換した時には、0.1mmの差ではあまり変化がない事がわかりました。
ノズル径を大きくする利点としては、レイヤーハイトを高くする事ができ、その分フィラメント は多く使いますが、造形時間を短縮する事ができる。
次はノズルピッチを固定し、レイヤーハイトを可変
設定②
ノズルピッチ固定・レイヤーハイト可変
ノズルピッチ:0.5mm
レイヤーハイト:0.4mm
ノズル温度:240℃
移動速度:50mm/s
樹脂:PLA
②結果
レイヤーハイトを高くした分、造形は荒くなっている事がわかります。
右:ノズル:0.5mm・レイヤーハイト:0.4mm (造形時間:58分)
左:ノズル:0.5mm・レイヤーハイト:0.12mm (造形時間:2時間47分)
積層ピッチが大きくなることで、造形時間を3分の1に縮小することができました。
造形的には粗くなってしまうので、大まかに作りたいときや速度重視で作りたいときには良い方法
最後に
0.1mmピッチの差では造形物の変化を感じられない
ノズルを大きくすると、造形時間が短くなる
今回の検証で、ノズルピッチを変化させるよりも、レイヤーハイトを小さくする方が、造形物がきれいになる事がわかりました。(当たり前といえば当たり前であるが)
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